LEDランプが光るしくみ
LEDランプが実用化されるまで
実は、LED(発光ダイオード)については、1900年の初頭には既に研究されていました。しかし、ランプとしての実用性には欠けていました。それは、光の三原則によるものです。
光の三原則とは、「赤(R)」「緑(G)」「青(B)」という三つの色が混じることで光は透明になるというものです。(ちなみに、色の三原則は「赤」「青」「黄」で全て混ぜると黒になります)
このうち、「青色」の色を出す発光ダイオードが開発できなかったことから、「白色」の光を出すことができず、照明としての利用はされていませんでした。しかし、1993年に当時色々と話題にもなりましたが、「青色発光ダイオード(LED)」が開発・実用化されたことから、一気にLEDの可能性が広がりました。
これにより、光の三原則のうち純粋なRGB(Red Green Bule)がそろったことによりLEDは様々な色を作り出すことが可能になったのです。
LEDの発光原理(光るしくみ)
LED(発光ダイオード)は半導体を利用したpn接合と呼ばれる構造になっています。LEDはこの構造体の中で電子の持つエネルギーをそのまま光エネルギーに変換することができます。
白熱電球が、フィラメントの電気抵抗による熱+光の発生、蛍光灯がアーク放電により蛍光物質を光らせるという二次的な光らせ方であるのと比較して、LEDの場合は、電気をそのまま、他のエネルギーに変えることなく光に変えることができるため、非常に効率的なのです。