電球と口金
白熱電球の口金
白熱電球の口金は大きく「ねじ込みタイプ」と「差込タイプ」に分類することができます。ただし、ほとんどの製品はねじ込みタイプで、一般家庭では、E17とE26タイプのものが主流となっています。
このE17、E26というサイズはそれぞれmmを意味しており、E17は口がねの幅が1.7cm、E26は同2.6cmということを意味しています。ごく一般的な白熱電球の口金はE26で、小さいタイプの白熱電球の口金はE17です。
コンパクト形蛍光灯の口金
大きく、GX10q、GY10q、GRX10q、GX24q、G23、GX53などの形式に代表されています。それぞれコンパクト形蛍光灯の形状により異なります。
多くのランプはW数などを変更しても口金があえば交換することができます。しかしながら、コンパクト形蛍光灯は、W数によってすべて口金が異なる大きさになっているので、変更することができません。
たとえば、「FDL13EX-D(口金:GX10q-2)」をつかっており、ちょっと暗いから「FDL18EX-D(口金:GX10q-3)」に変えてみようということはできません。
ただし、W数は同じで色だけを変更したいということは可能です。たとえば「FDL13EX-L 電球色」から「FDL13EX-N 昼白色」への変更は口金が同じなので可能です。
電球型蛍光灯の口金
電球型蛍光灯の口金は白熱電球の場合とまったく同じです。白熱電球との互換性を持たせた蛍光灯が電球形蛍光灯となっています。E17タイプとE26タイプの二種類のみの生産となっています。
ですので、口金さえあえば、白熱電球と電球形蛍光灯はそれぞれで切り替えて使うことができるということになります。
直管蛍光灯の口金
直管蛍光灯の口金は基本的にG13と呼ばれるタイプの口金です。FL、FLRタイプの110W形の場合「R17d」、FHFタイプの86W形のものが「RX17d」という口金になっています。
ただし、直管蛍光灯は口金は同じでもW数が違うことで長さが異なります。直管蛍光灯は両口金といって管の両方に口金がついているので同じ長さの物でないと器具にはまりません。
なので、今まで利用していたものと同じ長さの蛍光灯を使う必要があります。
たとえば、「FLR40S・EX-D/M/36」は40Wタイプの蛍光灯なので同じ口金・W数の「FLR40S・EX-N/M/36」に変更することはできます。
ただし同じ口金でもW数が違う「FLR20SD/M」は器具にはまらないので使うことはできません。
なお、同じ長さ、同じ口金である「FL40W」「FLR40W」「FHF32W」はそれぞれの器具で切り替えてはめることはできますが、器具による違いがあり、点灯しない場合があります。詳しくは「直管蛍光灯」のページで説明しています。
ハロゲンランプの口金
ハロゲンランプの口金は白熱電球と同様に、ねじ込みタイプと差し込みタイプ(ハロピン)の二種類があります。また、ローボルトタイプと通常タイプ、サイズによっていくつか異なる口金が用意されています。
ねじ込みタイプ
・ローボルトハロゲン(12V)はEZ10というねじ込み式の口金となっています。サイズが同じであれば互換性があります。直径が35mmのものと50mmの2種類がありますのでサイズにはご注意ください。
・通常ハロゲン(100V、110V)はE11というねじ込み式の口金となっています。こちらもサイズが同じであれば互換性があります。ただし、直径が50mmのものと70mmのものがあるので器具サイズ等を確認してください。
ピンタイプ
・ローボルトハロゲン(12V)はG4、GU4、GU5.3、GY6.35、G53と呼ばれる2本のピンがついたものがあります。数字が大きいものほどピン間隔が離れています。ランプによって形状が随分と異なります。
・通常ハロゲン(100V、110V)はG9というひっかけが付いたピンタイプの口金となっています。
HIDランプの口金
HIDランプの口金は大きくねじ込みタイプ口金と差し込みタイプ口金に分類されます。白熱電球と同様のE26、E39などがありますが、主流となっているのは大型のE39口金のようなランプが主に用いられることが多いです。
小型のEZ14タイプや、両口金のRX7S、ピンタイプの口金G8.5、G12などもあります。
互換性については、安定器によるところも多いので器具に合わせたランプを使うことが大切です。