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ダイクロイックミラーとハロゲンランプ

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ハロゲンランプのスポットライトとしての欠点

ハロゲンランプは小さいサイズで効率的な光を出すことができるランプで、最近ではミラー付きのものがスポットライトとして活用されています。しかし、「ハロゲンランプのしくみ」で説明したように、ハロゲンランプのガラス球内では、フィラメントが非常に高温となっているため、その発生した熱の処理が課題でした。

スポットライトのように、鏡を使って一定方向に光を集めてしまうと、同時に熱まで放射してしまうことになり、熱を嫌うものに対するスポットライトとしては使用できません。そこで活用されているのがダイクロイックミラーです。

ダイクロイックミラーとは

ダイクロイックミラーとは、ダイクロイックと呼ばれる膜でできた鏡です。ダイクロイック膜は光の波長のうち、一部は反射する一方で、もう一部の光は反射せずに透過させるという性質を持っている膜なのです。

ダイクロイックミラーはこうしたスポットライトに使われている膜で、光の内、可視光線(目に見える光)は反射して、前面の照射方向に照射しますが、不可視光線(赤外線など)については反射せずに透過します。
そのため、人間の目から見ると光がスポットライトとして照射されているようにしかみえませんが、熱自体は全体に放射されることになるので、スポットライトにしても熱が照射方向に集中するというハロゲンランプの欠点を解決することができるのです。

 

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